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サハラ砂漠3

気分上々で砂漠の宿に戻ると・・・花ちゃんが泣きながら近づいてきました!!

私:「ど、どうしたの?」

花ちゃん:「ムカツク! ア、アリがぁ!!」

話を聞いみると、私がガイと一緒に町に出かけている間、アリと二人で喋っていたら、急に突然 「キス」されたらしい!

アリ・・・、何をしているんだか・・・ (´A`)

この急展開な状況にオタオタする私。

でも、もう済んでしまった事だし、、、私にできる事は一緒になって怒るぐらいでした。。。

プリプリ二人で怒っていたら、フランス人バックパッカーのマークが更に怒ってくれて、他の皆に通訳してくれちゃったりしたもんだから、一斉に怒りモードが滞在客に伝播。

アリがガイドを担当していた人の耳にも入り、自業自得と言うか、因果応報というか、彼はクビになってどこかへ行ってしまいました。

この事件をきっかけに更に滞在客や宿の人と、親交が深まりました。

私達が砂漠で寝ていることを知った他の滞在客(皆は部屋がある)も、空の下で寝るのは楽しそう♪ということで、野宿に仲間入り!

その夜は風がとても強い日だったので、砂漠で眠るのは止めにして、宿の屋上で枕を並べて眠りました。(修学旅行みたい)

星空の下で、マークがこれまで旅してきた国の話をしてくれたり、スペイン人若夫婦が馴初めラブラブ話をしてくれたり、・・・それはそれは楽しい夜になりました。

仲良くなったらそれだけ別れは悲しいもの、、、翌朝、マークや若夫婦が砂漠を離れるときは辛かった(;;)(でも縁があるのか彼等とはその後、別の町で再会できたのだけど!!!)

それから数日間、お金のない貧乏な私に付き合ってくれる花ちゃんと二人で砂漠ライフを満喫しました。

何をしていたかというと・・・、基本的にすることが何もないので、食事時はレストランに入り込んでお手伝いしたり、(クスクス、タジン、カバブ・・・美味しかった?♪)、他の人の部屋に遊びに行って交流したり、親戚の家に滞在してるかのようにノビノビ遊んでました。

そして仲良くなった宿の従業員の女性2人の家に招待してもらいました。

モロッコの砂漠で住んでる人の日常って興味わきません?

宿から彼女達の家まで、歩いて1時間位、帰り道を忘れないように、目印(大きな木だとか)を教えて貰いながら向かいます。

とってもお茶目な彼女達は、「木登りして遊ぼ♪」といきなり登り始めたり、「踊ろう♪」と手を繋いでスキップしたり、かなり自由に歩いていて楽しそうでした。

彼女達は現地語しか話せません、私達は日本語しか話せません。

共通語は、、、笑顔とボディーランゲージ。

言葉が通じなくても何とかなるものです(^v^)

互いに何を話しているかは不透明なままでも、ずっと笑いっぱなしで家に到着しました。

モロッコは一夫一婦制?それとも一夫多妻制?、よくわからないけど、彼女達の家には子供と女性が一杯!

誰が誰の子供かさっぱりわからない???

気づいたら10人以上の子供達に囲まれていました。

言葉の通じない子供のココロを鷲掴みにする方法、それはもう、折り紙です!!!

四角い紙をあっという間に動物の形に変える♪

キラキラした瞳で見つめられ、笑顔と歓声をたっぷりと頂けちゃいます(ノ^^)八(^^ )ノ

時間を忘れて遊んでいたら、ガイが迎えに来てくれました。

あっという間に夜になって、すっかり暗くなっていたのです!

短い時間だったけど、とっても楽しい時間でした。

別れの時は当たり前だけど、、、「もう2度と会えないんだなぁ」と思って、本当に本当に寂しかったです(><)

迎えの車の荷台に乗って振り返ると、皆が一斉に手を振ってくれて、私達のこれからの旅の無事を願ってくれてました。

荷台に揺られて宿に着くと、宿の主人の息子に呼び止められました。

この息子、なかなか性格が悪い!

まだ10代半ば位に見えたのだけど、宿のフロント部門を任されていました。

私の使うお金が少ないので、かなり邪険に扱われてました(笑)

なんか嫌味でも言われるのかと近づいたら、、、

息子:「君を探してる人が町に来ているらしい」

私:「私を探してる???」

息子:「宿は少ないからここもすぐ探し当てられるだろう」

私:「ど、ど、どういうこと??? (屮゜Д゜)屮」

一人旅をしている私を訪ねてくる人なんている筈ないのに!

誰が私を探しているのか??状況がさっぱり飲み込めません!!

いよいよ今度は私が渦中の人に !!!

息子:「探している人はモロッコ人の男で、君の友達と話してるらしい」

私:「と、友達?モロッコ人の知合いなんていないけど…」

息子:「とにかく、町の警官に調査依頼をしてるらしい、日本人の女の子という情報だけで、この宿はすぐに見つけられると思う」

私:「で、でも、、、なんで???」

・・・ってか、日本人がいることだとか、誰かが探しに来ているとか、さすが田舎町は情報が早い。

息子:「心当たりがないなら、心配だな?ちょっとの間、身を隠したほうがいい」

急きょ、荷物部屋に隠れることに。。。(かな?り、ビビッて怖気づく私 (´A`))

隠れてから30分位した頃、外で、大きな声が聞こえてきます。

隠れていた部屋に、息子と見知らぬオジサンが入ってきました。

息子:「この人は警官で、町から君を探している人を連れて来たんだ。君を会わそうとしないから、ガイとその男が喧嘩になって・・・」

私:「け、喧嘩?!!!(><)」(どうしよ!大きな問題になってきてるよ・・・)

警官:「彼は君の友達と言っていて、君に大事なものを届けに来ているらしい」

私:「だ、大事なもの???」

警官:「君とはフェズで知合ったと言ってる」

私:「フェ、フェズ???・・・・(゜Д゜)あっ!」

思い出しました、フェズで知合ったモロッコ人の存在を!!!

私:「フェズで仲良くなったモロッコ人はいるけど、大事なものなんて失くしてないです」

フェズはこの町から遥か400キロは離れているし、彼が私を探す理由がさっぱりわかりません。

それに彼はドイツ人と一緒に旅をしてるハズだし…。

ここで時間を少しさかのぼって、フェズで知合ったドイツ人とモロッコ人の話になります。

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