初めての海外旅行でヨーロッパを旅した時、イタリアのフィレンチェも訪れました。
フィレンチェはイタリアの中部にあって、イタリアルネサンス文化の中心地として有名です。
フィレンチェと言われて私が連想するのは、オレンジ色。
ミケランジェロ広場からの眺め(表紙画像)から見て取れるように、屋根の色がオレンジで統一されています。
中でも目立っているのは、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。
大聖堂や付属の礼拝堂、鐘楼は建築や装飾がとても華やかです。
礼拝堂にある扉の一つ、「天国の扉」は金色でピカピカ。
芸術家であり金細工師であるロレンツォ・ギベルティの作品ですが、コンクール形式で選ばれた製作者なのだそう。
フィレンチェでルネサンス文化が花開いたのは、メディチ家の繁栄のおかげといわれています。
ボッティチェリやレオナルドダヴィンチ、ミケランジェロなど、後世に名を残す芸術家の支援をしました。
銀行家として成功した後に政治の世界に入り、フィレンチェのあるトスカーナ大公として君主にまでなった一族です。
メディチ家の当主達が集めた美術品はウフィツィ美術館に多数残されていますが、「メディチ家のコレクションがフィレンチェにとどまり、一般に公開される」事を条件に政府に寄贈されたからだそう。
たくさんの作品が売られて海外に行くことなく、同じ場所にありつづけるには理由があったのですね。
銀行家が君主になったり、公募で製作者が決められたりと、フィレンチェは市井の人々に可能性がたくさんある街だったから、こんなにも繁栄したのかなと思いました。
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