2000年の初春、香港から入って、陸路で中国の華南を横断して、ベトナム、カンボジア、タイへと東南アジアの旅をしました。
今日は香港でのお話です。
ヨーロッパやアメリカ大陸は旅していたけれど、アジア圏はトランジットでシンガポールに寄ったことがあったのみでした。
それまでアジアに目が向かなかったのは、女一人旅をするには危険な香りがして敷居が高かったのと、旅の目的は芸術とか建築とかを鑑賞するためだったので、私の中でアジアはどうしても後回しになっていました。
当時、香港はイギリスから中国へ返還されたばかりで、東南アジアの国々もまだまだ開発途中でした。
香港といえば、ジャッキーチェンのアクション映画しか思いつかないレベルだった私、街並み(表紙画像)を見て、人の多さと活気に圧倒されました。
今以上に香港とそれ以外の中国本土が分けて管理されていて時代、本土から香港に入る人は厳しくチェックされていて、物価もかなり高かったです。
はじめは日本から来たばかりだったので物価の高さは感じにくかったのですが、後々中国本土に入ると、その違いは歴然としていました。
歴然とした違いといえば、「英語が通じる」や「インフラが整備されている」などなど、香港を出た後はそれらの有難さを思い出すことになります。
人・人・人で溢れていたマーケットや地元の食材が、目新しくてワクワクしました。
香港は新しく生まれ変わって良くなるんだ!そんな期待感で満たされていました。
数年前、香港に行ったのですが、さすがにあの頃のようなパワー溢れる経済の中心では無くなってしまっていました。
雑多でどこか懐かしい、アジアの都会な雰囲気はそのままですが、上海にあるような「今」な街ではありませんでした。
時代は流れていくものです。
香港はこれからどうなっていくのでしょうね。
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