初めての海外旅行でヨーロッパを旅した時、フランスのラスコー洞窟も訪れました。
ラスコー洞窟は1万年以上前の旧石器時代に描かれた壁画が発見された場所です。
壁画には彩色された牛や馬などの動物が粗削りだけど生き生きと描かれいます。
1940年に偶然発見されて、現地ではレプリカが見学できます。
わざわざレプリカを見に行くの?って思うかもしれませんが、本物かというのも大切だけど、どんな場所にあったのかというのも大切だと思ったのです。
太古の人々が見て感じたものを、私達も共有できることに感動します。
文字と違って絵はわかりやすいので、知識の共有のために使われたのでしょうか?それともただの楽しみのためだったのでしょうか?
当時の人が壁に描いて残そうとした本当の理由はわかりませんが、絵を描く技術というか考えがあったのも驚きです。
案内人さんは見どころをライトで照らしながら説明してくれました。(フランス語だったので、内容は全く理解できなかったけど)
土、炭、動物の油や血、樹液などを用いて、黒・赤・黄・茶の色を作り、指や木の枝、動物の毛などで描かれているそう。
手前のものは大きく、奥のものは小さく描かれていて、絵画の技術である遠近法が用いられているのも見どころです。
ラスコ―洞窟はフランス南西部にある渓谷にあり、麓の町のモンティニャックから30分ほど軽い山登りをして行くことができます。
モンティニャックは片田舎の町で、到着するまでに電車とバスを乗り継いで行くしかなく(貧乏旅行だったからタクシーに乗るという選択はなかった)、ガイドブック片手にたくさんの人に教えてもらいながら、なんとか辿り着けました。
現在は、私が訪れたレプリカの洞窟以外にもパリに「ラスコー3」が作られ、更に「ラスコー4」という忠実に再現したレプリカもオープンしているようです。
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