学生時代、友達と二人で南米旅行をした時、ペルーにあるマチュピチュも訪れました。
「マチュピチュ」(表紙画像)
西暦1500年頃にインカの人々が生活していた遺跡で、険しい山の尾根にあり、麓からその存在はわかりません。
100年程前にインカ道を調査していた学者が、たまたま発見したそうです。
アンデス文明は文字を持っていなかったため、謎が多い遺跡で、何のために作られたのか、インカ帝国の首都クスコとの関係や役割は不明で、新・世界七不思議の一つに選ばれているそうです。
私達が訪れた日は快晴でなくどんよりと曇っていたからかもしれませんが、石造りの半分壊れた遺跡からは「どこか不気味で陰鬱な雰囲気」の哀しい印象を受けました。
断崖絶壁に細く危険な道を通してまで、本当にどうしてこんな場所に街があったのでしょう。
↓ 下の画像にある、細くて危険な道がインカ道です。
インカ帝国の各都市を結ぶ道び、マチュピチュもこのインカ道でクスコ(インカ帝国の首都)へと繋がっていました。
クスコで泊まった宿で知り合った方に、インカ道を辿ってクスコからマチュピチュへ歩いて向う、その名も「インカ道トレッキングツアー」という、ツアーが人気らしいと聞きました。
興味があったので、内容を詳しく教えてもらったら、それはそれは過酷なツアー内容でした。
天気の移り変わりは激しく、足元の悪い山道、不衛生な環境、粗末な食事、、、などなど、初日ラブラブだったカップルが、最終日には目も合わせない関係になっていたそう。(いくらなんでも、恋人同士でこんなツアーになぜ参加したんだろう)
私達はクスコから無難に鉄道で向いました。
クスコからマチュピチュまではずっと山道。
日本の山岳地方を走る列車からの車窓に少し似ていました。
悲しかったのは乗客のマナーの悪さでした。
躊躇することなく「ゴミは窓からポイ」っと捨てていて、こんな山奥にポイ捨てしたら、回収されることなく、ずっとそこにあり続けるんだと思うと胸が痛くなりました。
見つからなければ、ひっそりとしたままだった遺跡ですが、今は人がたくさん押し寄せる観光地です。
有名になったことで研究が進み、謎が解明されるならば、報われる魂があるかもしれません。
コメント