初めての海外旅行でヨーロッパを旅した時、イタリアのシエナも訪れました。
シエナはイタリアの中部にあって、中世の街並みが残され「シエナ歴史地区」として世界遺産にも登録されています。
イタリアで最も美しいゴシック様式のファサードと言われるシエナ大聖堂(表紙画像)はこれでもか!というほどの装飾がされています。
市庁舎の外観と比べると、建築様式の違いは歴然です。
全盛期の頃は金融業で栄え、芸術の中心地でもありました。
現在営業している最古の銀行の本店もシエナにあります。
フィレンツェと覇権を争うほど栄えていたシエナは1350年頃に黒死病(ペスト)が流行し、大打撃を受けたそうです。
一説には人口の半分近くが犠牲になったとか…。
中世の街並みが残されているのは、ペスト流行を境に経済が衰退してしまい、全盛期の頃を凌ぐ開発が行われなかったからなのでしょう。
まさか現代でも同じように菌に怯える日が来るとは、パンデミックは繰り返し起きてしまうのですね。
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