大学4年生の夏休み、ヨーロッパ・モロッコ・エジプトと約2ヶ月間の一人旅に出ました。
今日はシナイ山でのお話です。
シナイ山はエジプトのシナイ半島にあり、モーゼが神と契約を交わして十戒を授かったといわれるユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖地です。
砂漠を見たくてエジプトに訪れていた時、せっかくなのでその山に登ってみることにしました。
軽い気持ちで挑んだシナイ山登山。
そんなに楽チンではありませんでした…(^^;)
真夜中に出発し、明け方山頂に着いて、ご来光を見るというのが王道な登り方。
(富士山と一緒で登山といえばご来光♪)
カイロからシナイ半島へ向かうバスで知り合った日本人4人で登りました。
はじめのうちはルンルン♪ワクワク♪で、集団の先頭に立ってウキウキ歩いていたくせに、、、時間の経過と共に足取りも気分もトーンダウン(><)
「来るんじゃなかった、もう動きたくない」何度ココロで叫んだでしょうか。(;;)
知り合ったばかりの仲間に弱音を吐くこともできないし、私のせいで日の出に間に合わなくなったら申し訳ないし。
「千里の道も一歩から」を呪文のように心の中で呟いてました。
必死な思いでなんとか辿り着いた山頂!
8月の後半!季節は夏真っ盛りだというのに、とっても寒い!!!
山頂の売店では毛布がレンタルされてました(^◇^;)
どこの国も一緒ですよね?・・・
販売してるものが全て山頂価格で高い↑高い↑
毛布に包まりながら朝が来るのをじっと待ちます♪
朝が近づくにつれて、山頂に人も増えてきました。
それぞれが想いをもって集まってるんですね、国や人種や神様が違っても、やってることは同じなんだ、と妙に納得。
♪♪♪さぁ、いよいよ、朝日が顔を見せます♪♪♪
と、そこで・・・。
近くにいたアジア人の集団が、、、それぞれに大きな声で叫び始めたんです。(屮゜Д゜)屮
もうね、もうね、雰囲気マル潰れってやつでしたよ(苦笑)
感動したのはわかります。
たくさん譲って、神様の名前を呼びたくなったのも、泣きたくなっちゃったのも、わかってあげましょう。。。
でもね、でもね、叫んじゃダメです。号泣も怖いです。
周りの人が引いてるのが伝わりました。
外国ではアジア人は一括り。
エジプトでも「チャイニーズ」としか認識されません。
「あなた達も同じ集団なんでしょう?」と言わんばかりの白い目が突き刺さる (-_-#)
早々に退散することにしました。。。(やっとの思い出で登りきったのに)
そういう訳で、私のシナイ山のイメージは、「モーゼの十戒」→「号泣と叫び声」に変わってしまいました。
(なんか絶対に間違ってる・・・)
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