2000年の初春、香港から入って、陸路で中国の華南を横断して、ベトナム、カンボジア、タイへと東南アジアの旅をしました。
今日はベトナムのホイ・アンでのお話です。
ホイ・アンはベトナムの中部にある海辺の都市で、室町時代には日本から朱印船が寄港していて日本人街があったそうです。(江戸時代以降、鎖国の影響で衰退してしまい、今は面影も残っていません)
とても小さな街で、古い街並みが残っているノスタルジックな雰囲気が魅力的でした。(表紙画像)
近くにフエやダナンなどの観光客が好んで訪れる街があり、世界遺産(1999年に「ホイアンの古い町並み」として世界遺産に登録)にも指定されたばかりだったので、欧米の旅行者が多く滞在していて、彼らを目当てにしたカフェや雑貨店、オーダーメイドの仕立て屋さんなど、小さいながらもこだわりの店が点在していて、更に街の魅力を増やしていました。
ホイ・アンのノスタルジックな街の雰囲気はとても居心地が良かったので、欧米の旅行者がわざわざこの小さな街に訪れるのもわかる気がしました。
中国からベトナムに陸路で旅していたので余計に感じたのかもしれませんが、ベトナムは観光客のニーズをしっかり反映していました。
長距離バス、近隣の観光地へのミニツアー、宿などの欲しい情報など、色々と便利にシステム化されていましたし、大都市間だけでなく小さな観光地から小さな観光地を結ぶミニバスが走っていたり、それを扱う旅行会社もたくさんありました。
今はスマートフォンでグーグルに繋がれば、すぐに欲しい情報が入手できるので、情報が少ない状態で知らない街に入る状況はあまりないですが、旅した当時は毎日がドキドキの連続でした。
情報が少ないとどうしても行き当たりばったりで動くことが多くなり、無駄な行動が増えてしまいます。
中国では本当に苦労していたので、ベトナムは旅しやすかったです。
世界中を旅をして感じたのは、欧米人のシステム構築力の凄さです。
彼らが好んで旅している場所はたいてい情報が揃っていて、彼らの要求を満たす商売が始められているといった感じです。
欧米の旅行者は単独行動(家族単位)が好きで、単独で行動するからこそ情報収集の大切さがわかっているのか、情報交換を欠かさず行っていると思いました。
開拓精神?バイキング精神?なんて呼ぶのかわからないですが、アジアの人々とは気質の違いは絶対にあると思います。
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