学生時代、友達と二人で南米旅行をした時、ペルーのナスカも訪ねました。
今日はナスカでのお話です。
ナスカの地上絵はご存知ですか?
紀元前100年頃から紀元750年頃までナスカで栄えていた文明が描いたとされています。
幾何学や鳥の絵などが大きく描かれていて、この絵がどうして描かれたのかは不明で、学者によって今も研究されています。
訪れた当時のナスカは本当に未開の地といった感じで、舗装されいる道は一部で、舗装されていてもデコボコしていました。
リマからナスカまでは長距離バスに乗って移動したのですが、ナスカの地を踏んだ瞬間、リマと違って良くも悪くもペルーという外国に来たんだなと実感しました。
地上絵はあまりにも大きく描かれているので、見るにはセスナなどの飛行機に乗って上空から見学します。
私達もナスカの町でセスナをチャーターして、見に行く事にしました。
この現地でのセスナ探し、かなりタフな交渉が必要でした。
カモがネギを背負ってやってきたのですから、高い値段をふっかっけられるのは当たり前。
なるべく適正な価格で、希望の時間帯に乗りたい私達はあの手この手で交渉しました。
私達は日本語、相手はスペイン語、共通言語は微妙な英語のみ。
とはいえ、目的は同じなので最後にはお互いに納得できるところで交渉成立。
翌朝、ホテルまで迎えに来てくれて、セスナを操縦したのも、交渉した同じおじさんでした。
(今思えば、一人で頑張ってる個人事業主だったんだな)
当日はあいにくの曇り空。
快晴だったら、もっと遠くまでハッキリ見ることができたのに残念。
セスナは小さいので、プロペラの音がうるさくて振動も激しく、何よりも地上絵をより見えやすいようにおじさんが機体を傾けるので、気分が悪くなって見学どころではありませんでした。
実際に上空から見た感想は、「モノクロの世界だな」でした。
当然ですが、大地に線が描かれているだけなので、華のある絵ではないんですよね。
2000年も前に大きな絵が描かれているというロマンはスゴイのですが、セスナの揺れの方にずっと気がとられていました。
何より驚いたのは、この遺跡に大きな道(表紙画像)が横断していた事です。
私達がリマからナスカに来た時も、この道(パンアメリカハイウェイ)を通って来たわけなのですが。。。
パンアメリカハイウェイは南北アメリカ大陸を繋ぐ主要幹線道路ですが、世界遺産を主要幹線道路が横切るって、今なら絶対にこのルートは通せなかったでしょうね。
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