大学2年生の春休み、ヨーロッパに大学の友人と2ヶ月間の2人旅をしました。
今日はサントリーニ島でのお話です。
サントリーニ島はギリシャのエーゲ海に浮かぶ島で、白い壁に青い建具の建物が密集したとても可愛い街並みで有名です。

私達が訪れたのは3月の半ばだったので、気候はまだまだ寒くて観光客もまばらで閑散としていました。
宿の予約をしていなかったので、船着き場で客引きしていたおじさんに紹介された宿に泊まる事にしました。
田舎だけに呑気なもので、はじめ鍵が壊れている部屋を紹介されましたが、そこは全力で断って鍵のある部屋にして貰いました。
おじさん曰く、「この島は安全だから鍵なんて関係ないよ」
って話でしたが、いやいや鍵は必要ですから!
翌日は島の中を散策したら、本当にのんびりした街で、鍵は要らないのもわかる気がしました。

とても素敵なサントリーニ島ですが、一番の思い出は景色ではなく「苺事件」です。
というか、この旅の一番の思い出かもしれません。
一緒に旅をしていた友人の事が嫌になっていた私ですが、完全に無理だと諦めの境地になった事件です。
「苺事件」と大事に書いていますが、、、
スーパーで買ってきた苺を楽しく友人と一緒に食べていたら、
友人から、
「○○家では最後の1個は遠慮して譲り合うよ」
と、私が最後の1個を食べた後に言われただけの話です。
旅を始めて1か月以上が経ったころでお互いストレスもピークだったのでしょうね。
私自身、行きの飛行機の中で価値観が合わない事に気づいてしまっていたのですから。
・行きの空港で待ち合わせに1時間以上遅れて、彼氏を連れて登場した上に私の存在そっちのけでお別れタイムを満喫。
(当時は携帯電話を海外に持っていかなかったので彼女が来るまで連絡がとれず、出発の時間が迫ってパニック状態でした)
・友人が一眼レフのカメラを持参するので、私の安物カメラは持ってこなくて良いと言われたのを真に受けて持参しなかったら、扱いが難しいのでシャッターを押すのは友人だけで私は写真を自由に撮らせて貰えない。
(一眼レフは重いから、撮れないカメラを日替わりで持つという謎の設定あり)
・電車やバスの時刻表を調べたり、宿の情報を調べたりするのは私ばかりで、彼女がするのは自分が行きたい観光地情報を調べることだけ。
などなど、彼女との2人旅があまりに辛くて、日本に帰れる日を出発日からカウントダウンしていました。
それでも、歯を食いしばって仲良く過ごそうと頑張っていた私。
そして「苺事件」。
確かに最後の1個は譲り合うべきだよね、間違っていない。
でも、わざわざ「○○家では」って嫌味は必要ないよね。。。
心のシャッターが完全に閉まった瞬間でした。
とはいえ、笑顔で、
「食べちゃった!気づかなくてごめんね」と謝りましたけどね。
喧嘩する愛情も残っていませんでした。
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